百寿者から学ぶ認知症予防(慶応大学百寿総合研究センター 新井康通先生)
○長寿化は世界的傾向
○百寿者は90歳まで自立
○健康長寿への道
1.両親が長寿(遺伝)
2.病気にならない生活習慣と環境
3.前向きな性格・心理(8~9割が女性。夫や子供に先立たれる可能性があっても乗り越える)
4.社会的サポートに恵まれている
5.病気や身体障碍のコントロール
○百寿者の特徴
1.動脈硬化が少ない
2.喫煙率が低い
3.飲酒率は一般人と変わらない
○百寿者の病歴
1.ほとんどの百寿者が何らかの病気を持っている
2.高血圧が多いが、服薬率は30%程度
3.女性が多いので、骨粗しょう症・骨折が多い
4.脳卒中、癌、糖尿病は少ない
5.肥満は少ない
○百寿者の余命に関連する因子
1.ADL(元気度)がよい
2.アルブミンが高く栄養状態がよい
3.認知機能が良い
4.炎症マーカーが低い(炎症レベルが低い方が長寿)
5.フレイルの程度
○百寿者と魚食
EPA/DHAは炎症を抑え、動脈硬化や骨格筋脆弱化を防ぐ可能性がある。
赤血球膜中のEPA/DHAが高い男性は、炎症マーカーが低い。女性では炎症マーカーとの相関がみられないが、中性脂肪は低い傾向。_