生活習慣病の管理で認知症を予防する

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現在我が国では軽度認知障害(MCI)と認知症を合わせ900万人の高齢者が何らかの認知機能障害を有する。そしてこの数は今後速いスピードで増加すると考えられている。

世界的に見ても、2050年には認知症患者数は1億人を超え、発展途上国、特にアジアに置いて増加すると考えられている。

一方で米国やヨーロッパの一部の国では、ここ最近認知症の有病率が低下している。その理由として、1つには教育期間の延長があり、もう1つには生活習慣病の管理が良くなったことが挙げられている。つまり基礎疾患自体は増加しているが、脳卒中などの合併症は減少しているのだ。

認知症の危険因子の65%は介入出来ないが、介入出来る35%には、中年期における肥満、高血圧、糖尿病などがある。

特に中年期の厳格な降圧療法で、MCIの発症を19%抑制できることが明らかになった。

ReCODE法などの多因子介入がMCIや初期認知症の治療法として話題になっているが、やはり臨床医としては生活習慣病の予防と管理を忘れてはならない。

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